明日10月20日から11月6日までは、「秋の土用」です。
土用とは季節の変わり目で、立春、立夏、立秋、立冬の前、それぞれ18日間程度の期間のことです。
変わり目というのは、変化への対応が必要となり、
何かと不調や不具合も起こりやすいものです。
この時期は無理をせず、穏やかに過ごすようにしましょう。
変化は「胃腸」に影響を与えます。
この時期は特に胃腸に不具合が生じやすくなります。
胃腸にやさしい消化の良いものを食べるようにしましょう。
胃腸が不調な時には、例えば雑穀のお粥がおすすめです。
胃腸の強化には粟、キビなど「黄色」い食べ物がよいです。
ただし、お粥はちゃんと噛んで食べること。
噛まずに流し込んで食べると逆に胃腸に負担がかかってしまいます。
また、秋は肺(呼吸器系)が弱りやすい季節です。
秋の土用は特に呼吸器系の不調が悪化しやすくなります。
呼吸器系のトラブルがこの時期に出ている人は、
「辛」味の食材を食べるようにしましょう。
例えば、
唐辛子、ニンニク、山椒、大根、ネギ、玉ねぎなどです。
秋は乾燥して気温がだんだん下がってきて皮膚が閉じるので、
皮膚から体内の余分な水や老廃物を発散させることがしにくくなります。
そこで、鼻や口(呼吸器)や大腸(排泄器)が活発になり、
余分な水や老廃物を出そうとします。
鼻水や痰や咳が出やすくなるわけです。
「辛」味の食材には発散させる働きがあります。
辛味は、気を入れ替えるときに役立つ食材なのです。
そして、これからやってくる冬は「寒邪」の季節。
呼吸器が弱い人が寒さにさらされると、風邪を引きやすくなります。
栗やサツマイモなど芋類やキノコ類をこの時期多めに食べましょう。
栗や芋類などの黄色い食材も胃腸を整え気を補ってくれますし、キノコも気を補い免疫力を高めてくれます。
寒い冬に備えて、免疫力が落ちないよう、風邪を引かないように、
秋からしっかり体力をつけておきましょう(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)
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