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「秋分」

 

 

この連休は千葉に講演に行っておりまして

投稿が遅れてしまいましたが、

 

9月22日は、二十四節気のうちの一つ、「秋分」で、お彼岸の中日でした。

 

 

 

この日、真東から昇った太陽は真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ等しくなります。

 

北半球ではこの日を境に、次第に昼が短く、夜が長くなります。

 

この日をはさんだ前後7日間が「秋の彼岸」です。

 

 

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さが増してくるとされます。

 

 

今年は異常な暑さが続いておりましたが、昨日あたりから少し涼しくなった感じですよね。

 

 

「彼岸」は、「現世を離れ極楽浄土の岸に到る」という意味の仏教の言葉で、墓前に花や線香を手向け先祖を供養します。

 

 

 

 

 

秋は空気が乾燥し、私たちの体も乾燥しやすい季節ですが、

 

 

「初秋」は、夏の暑さがまだ残っているが空気はだんだん乾燥してきている季節なので、

体も火照っていながらも乾燥してくるという状態になります。

これを「温燥証」といいます。

 

この場合には、白くて辛くない食べ物を積極的に食べるのがおすすめです。

白くて辛くない食べ物は、体のほてりを取りながら潤す作用があるからです。

例えば、豆腐、豆乳、白菜、大根、白きくらげ、梨などです。

 

 

 

一方、「晩秋」は、空っ風が吹いてかなり寒くなってきて空気も乾燥している季節なので、

体は冷えていて乾燥している状態になります。

これを「涼燥証」といいます。

 

この場合には、白くて辛い食べ物のほうがおすすめです。

白くて辛い食べものは、体を温めて巡りを良くしたり発散したりしながら潤す作用もあるからです。

例えば、にんにく、生姜、白ネギ、日本酒などです。

 

 

 

そして、秋分前は「温燥」でしたが、この秋分以降は「涼燥」に移行していきます。

なので、これからは白くて辛い食べものが特におすすめになってきます。

 

 

 

秋バテは夏の疲れから起こるものですが、それが秋分まで続いているようなら、ただちに養生を心がけましょう。

 

秋分は秋の真ん中ですが、秋の半ばまできているのに、まだ夏の体を引っ張っていて、秋へのシフトが間に合っていない状態です。

そのために、体が不調となっているのです。

 

漢方薬や天然薬もお役に立ちますので、お気軽にご相談ください(^^)

 

 

 

 

 

 

(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)