明日4月19日は、二十四節気のうちの一つ、「穀雨」(こくう)です。
二十四節気の中の6番目の節気であり、春季の最後の節気です。
※二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの、つまり1年を24等分したものになります。二十四節気を知っておくとより繊細に季節の移り変わりを感じることができます。一年の自然の移ろいを把握し、季節に合った生活養生をするというのも東洋医学のとても大事な考え方です。
穀雨は全ての穀物(百穀)をうるおす春の雨の意味で、けむるように降る雨は田畑を潤し、穀物などの生長を助ける時季です。
暦の上では、穀物を潤す春の雨が降る頃とされ、農家にとっては、種蒔きの適期です。
春先に、小雨が降り、ぐずついた天気が続くことを、菜の花の咲く頃にちなんで「菜種梅雨(なたねづゆ・なたねつゆ)」といいます。
これから徐々に湿気が多くなってきますので、神経痛などが起こりやすくなってきます。
冷たいものの飲み過ぎに注意し、適度な運動を心がけ、半身浴などで適度に汗をかきましょう。
また、新年度が始まり気疲れもしやすい時期かと思いますし、
春の終盤にあたるので、春の疲れが出やすい時期です。
ストレス性の胃腸トラブルに加え、イライラ・情緒不安定・不眠・体のだるさなどに見舞われる人も多いですね。
のんびりと季節の移り変わりを楽しむ心の余裕を持ちましょう(^^)
新緑の美しい時期になりますので、みずみずしい新緑のシャワーを浴びに、
大きな公園や森林など、「木」に囲まれた場所に足を運ぶのもおすすめです。
春は「肝」が弱りやすい時期ですが、五行学説では「肝」は「木」に対応します。
「木」がのびのびと枝葉を伸ばす様子を眺め、楽しむことで
「肝」ものびのびとリラックスすることができます。
春に多いストレス性の不調に見舞われている方は、
とにかくリラックスして、心と体をゆるめることを意識しましょう。
お風呂にゆっくり入ってリラックスしたり、趣味を楽しんだり、
おしゃべりしたり、心からリラックスして下さいね(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)