今日4月16日~5月4日までは、春の土用です。
うなぎを食べる夏の土用がおなじみですが、
実は土用は各季節にあります。
土用は季節の変わり目で、
春夏秋冬、それぞれの季節のつなぎ目となる期間です。
具体的には、
立春、立夏、立秋、立冬の前、それぞれ18日間程度の期間
のことです。
ですから、立夏の前の約18日間ということで
今日からを「春の土用」といいます。
変わり目というのは、変化への対応が必要となり、
何かと不調や不具合が起こりやすいものです。
変化は五臓のうちの「脾」に一番影響を与えます。
「脾」は体の中心で、エネルギーを生み出し全身にエネルギーを行き渡らせます。
土用の時期は「脾」に影響を与えやすい時期なので、
この時期は体調を崩しやすくなるのです。
それを整えるために、各季節の養生があります。
次の季節に向けて、土用の間に身体を整えておくのです。
春の土用の養生としては、
夏に頑張って働いてくれる「心」への負担を避けるため、薄味を心がけましょう。
4月頃から五臓六腑の「心」が動き始めます。
特に、心臓や脳にリスクのある方、すぐに血がのぼるタイプの方は、
塩分のとり過ぎに気をつけましょう。
「心」の火のパワーの燃え過ぎは、「腎」の水のパワーで鎮火します。
塩分をとり過ぎると「腎」を損なうので、
この時期は「腎」を損なわないよう濃い味は控えましょう。
実際、汗をかいたなあと感じ始める季節です。
塩分補給は、ミネラル豊富な天然塩がおすすめです。
この時期にアレルギー症状が続いている方は「肝」に問題がある可能性があります。
しっかり睡眠をとって目を休め、濃いもの・脂っこいもの・甘いものは控えるようにしましょう。
まだまだ寒かったり、暖かくなったりと、気候が変わりやすい時期、
くれぐれも体調管理、お気を付けくださいね(^^)
(有野台薬品・漢方薬剤師 井上満弘)