明日4月4日は、二十四節気のうちの一つ、清明(せいめい)です。
※二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの、つまり1年を24等分したものになります。二十四節気を知っておくとより繊細に季節の移り変わりを感じることができます。一年の自然の移ろいを把握し、季節に合った生活養生をするというのも東洋医学のとても大事な考え方です。
暦の上では、全てが生き生きとしてすがすがしく感じられる時期とされています。
草木が芽吹き、花が咲き乱れ、鳥が歌い、暖かな春の陽気に包まれます。
文字通り、清々しく明るい季節ですね。
これから昼の時間がますます長く、夜がさらに短くなり、自然界は陽気が豊かである一方、陰気が弱くなっていきます。
体の陽の気が上昇するため、体の上部の症状が起こりやすくなります。
高血圧、頭痛、めまい、耳鳴り、ほてり、目の充血などなどご注意ください。
春に弱りやすい「肝」を養って陰を補うために、夜更かしは避け早寝早起をしましょう。
また、塩分の摂りすぎは「腎」を損ない、「心」の火のパワーの燃えすぎを調整できなくなるので、
塩分のとりすぎに注意しましょう。
さらに、新しい生活が始まったりと、緊張やストレスも多い時期です。
ゆったりとのびのびとした気持ちで、深呼吸やストレッチをしましょう。
自然の中でウォーキングをしたりして太陽の光や暖かさを感じましょう。
日照量が増えると、脳内で幸せホルモンであるセロトニンも増加し、明るい気持ちになります。
この時期におすすめの食べ物として、
セロリは気を巡らせる作用があるため、代謝や解毒を司る「肝」の働きを助けます。
また、体の熱を取る作用もあるため、ストレスによって「気」が滞って起こる頭痛やめまい、のぼせ、充血などにも有効です。
鶏肉は、「気」と「血」を養い、「肝」の働きを助けるため、春に鶏肉を食べるとよいとされています。
胃腸を温める作用もあるため、胃腸が弱い人や高齢者の滋養強壮にもおすすめです。
まだまだ暖かったり寒かったり不安定ですので、
体調管理くれぐれもお気をつけ下さい(^^)
(有野台薬品・漢方薬剤師 井上満弘)
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