今日は、二十四節気のうちのひとつ、「大雪」です。
「おおゆき」ではなく「たいせつ」と読みます。
暦の上では、北風が吹き平地にも雪が降る頃とされています。
本格的な冬の到来です。
冬は睡眠をとることがとても大切な季節です。
動物たちが冬眠をしたりして休息してエネルギーを温存しているように、
私たち人間もしっかり睡眠をとって、エネルギーを充電しておく必要があるのです。
でも、かなり冷え込んでくると、足が冷えて寝られないという人も多いのではないでしょうか?
そんな方に、昔からの素晴らしい保温の知恵としておすすめなのが、「湯たんぽ」です。
お湯を入れるだけで、一晩ぬくぬくしていられます。
湯たんぽの効果的な使い方は、お腹やお尻、太ももの前面など体幹に近い部分を温めることです。
冷え症は、まずは手足からあらわれます。
寒さを感じると、体は優先的に体幹を温めることに体温を使うので、手足の血流が少なくなります。
なので、体幹を温めると、その結果、手足も温まってくるというわけです。
少し熱いかなと感じてきたら、湯たんぽを体から離して、移動させます。
それでも熱いかなと思ったら、お布団の外に押し出しましょう。
座って使う場合も、同じ感覚で湯たんぽを体から離してください。
汗をかいたら負けです。
寝ている間に汗をかくのはエネルギーや潤いを消耗してしまうからです。
「汗をかく前に移動させる」を心がけましょう。
また、電気シーツなどを使って布団を温かくして寝ているという方もおられると思います。
ですが、一晩中つけっぱなしにすることはおおすめしません。
なぜなら、汗をかいて体温の調節機能を失うからです。深い睡眠もできません。
電気シーツを使うのであれば、
就寝の1時間から30分程度前に、電源を入れて布団を暖めておき、
寝る時には電源を切るようにしましょう。
ゆっくり自然に冷めていく湯たんぽはおすすめですが、
電気シーツやカイロ、靴下の重ね履き・・・
などのやりすぎはあまりおすすめしません。
温めすぎても身体には逆に負担になってしまいます。
潤いを消耗し、逆に血流障害を起こすこともあるのです。
無理に「温める」のではなく、「冷やさない」ということが大事です。
冷やさないように気を付けて、冬も健やかにお過ごしください(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)