今日11月8日は二十四節気のうちの一つ、「立冬」(りっとう)です。
冬がはじまるよ♪
という歌をつい口ずさんでしまうのですが、
この日から立春の前日までが、暦の上での冬です。
日脚も短くなり、冬の気配も感じられるようになって、「冬立つ」ともいいます。
近畿・関東では木枯らしが吹き出す頃です。
冬が始まるといっても、秋もいよいよ深まって晩秋の季節という感じですが、
少しずつ冬の足音が聞こえてくる頃ですね。
冬は「老化」と関係した季節になります。
老化防止には、まずゆっくり休むこと。
疲れをため込まないようにすることです。
昼寝もおすすめです。
10分程度の昼寝でも午後の能率向上につながります。
冬は、朝はゆっくりめに起きて夜は早寝をします。
太陽の動きに合わせるのです。
早寝遅起きが冬は重要なポイントです。
腎ー膀胱系が弱くなりやすい季節のため、夜間の排尿回数が増えたり、残尿感があったりなど尿の問題が起こりがちです。
こういった症状を持つ人はこの時期からの冷え対策が必要です。
寒いと感じてなくても、立冬から、腹巻をしたり、スカーフやレッグウォーマーなど首回りや手首、足首を温めると、
快適な冬を過ごせます。
首・手首・足首の「三首」を特に冷やさないようにしましょう。
また、身体を温める食べ物をとりましょう。
薬味では、しょうが、ナツメグ、シナモン、八角、唐辛子など。
果物や木の実では、栗、クルミ、桃、サクランボなど。
魚介などでは、鮭、ウナギ、エビなど。
肉類では、羊肉、牛肉、鶏肉など。
調味料では、酒、しょうゆ、黒糖など。
飲み物は、紅茶など。
冷たいものはとにかく温めて食べましょう。
寒さが深まるとともに美味しくなる鍋料理などで身体の中から防寒対策をしていくこともおすすめです。
滋養のある根菜類、タンパク質やカルシウムなどミネラルの豊富なカキなどを取り入れて一家団欒を楽しみましょう。
積極的に滋養強壮の食材を摂り、冬の間に体力を温存していきましょう。
また、冬は寒さと同時に、乾燥の季節でもあります。
潤いを補う食べ物もとりましょう。
調味料では、はちみつ、オリーブオイルなど。
穀類・豆類では、あわ、豆腐、もち米、はとむぎ、黒豆など。
野菜では、黒きくらげ、白きくらげ、里芋、ゆり根、白菜、山芋など。
果物では、梨、リンゴ、柿など。
魚介や海藻では、カニ、エビ、牡蠣、昆布など。
肉類では、豚肉や卵。
こういった食べ物を積極的にとりながら、バランスよく食べましょう。
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)