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明日は「寒露」

 

 

あんなに暑かったのに急に冷えるようになってきましたね。 

 

 

 

 明日は、二十四節気の一つ「寒露」(かんろ)です。

 

※二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの、つまり1年を24等分したものになります。

二十四節気を知っておくとより繊細に季節の移り変わりを感じることができます。

一年の自然の移ろいを把握し、季節に合った生活養生をするというのも東洋医学のとても大事な考え方です。

 
暦の上では、朝露も一段と冷たく感じられ、秋も深まってくる頃とされます。
 
降ったり止んだりする時雨が終わると、ぐっと秋が深まります。
本格的な秋に入り、冬に向けて備える時期になります。
 
 
稲刈りが終わるのもこの時期です。
 
 
また、キノコ類が市場に出回り、栗を収穫する季節です。
 
キノコは東洋医学で、もっとも古くから用いられている生薬の一つです。
気を補い、胃の機能を高めますし、食物繊維が豊富で便通も整えます。
β-グルカンが多く含まれ、免疫力アップにも効果があります。
 
余談ですが、当店で扱っているキノコの生薬、「霊芝菌糸体抽出物」は免疫力アップに非常に優れています。
 
 
栗は、気を補う作用が強く、体力をつけ元気にしてくれますよ。

 

 

 

 

秋は1年でもっとも太りやすい季節。

 

「天高く馬肥える秋」と言うように、馬も肥える季節ですが、人間も肥えやすい季節になります。

 

 

食欲の秋ですので、いっぱい食べたいところですが、食べ過ぎにはご注意ください。

 

 

 

 

ただ、実りの秋ということで、秋には美味しい食べ物がいっぱいあります。

 

旬の食べ物を旬の時期に食べるということが自然のリズムに適した季節の養生です。

 

秋の旬の食べ物はしっかりと美味しくいただきましょう(^^)

 

 

 

 

ちなみに、旬の食材は、

 

旬の初めに出てくるものは「走り」、

真っただ中にとれるものは「盛り」、

終わりに出てくるものは「名残」

といいます。

 

 

例えば秋の旬といえば、サンマがありますね。

 

サンマは夏ごろに登場しますが、このころは走り。

まだ脂が乗っていないので、刺身に向くそうです。

 

9~10月のサンマは脂が乗ってきて、塩焼きが美味。

サンマの美味しさを堪能するシンプルな料理が適します。

 

そして11月頃に入る頃になると名残。

脂が落ちてくるので、炊き込みご飯、つみれ、煮つけといった手を加えた料理がおすすめと言われます。

 

 

 

食材は、その季節の旬に食べるのが一番美味しく、薬膳的な効果も高くなります。

 

生命力がとても豊かなのです。

 

そして、走りや名残よりも、盛りのものほど薬膳的な効果が高くなります。

 

 

 

 

外食をする時などは「今日のおすすめ」を注文するとよいですね。

 

よいお店であればあるほど旬の食材が並びます。

 

美味しく上手に季節をとり入れることができます。

 

 

 

今は一年中、どんな食材でも手に入る時代ですが、

 

毎日のお食事にもできるだけ旬の食材をとり入れるようにしましょう。

 

旬の食材にはその季節の不調を予防し、治してくれる力もありますよ(^^)

 

 

 

 

 

(有野台薬品・漢方薬剤師 井上満弘)