明日8月23日は二十四節気のうちの一つ、「処暑」(しょしょ)です。
「処」は来て止まるという意味で、ようやく暑さが止まるという意味です。
暦の上では、暑さも収まり吹く風にも涼しさが加わる頃とされています。
※二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもの、つまり1年を24等分したものになります。
二十四節気を知っておくとより繊細に季節の移り変わりを感じることができます。
一年の自然の移ろいを把握し、季節に合った生活養生をするというのも東洋医学のとても大事な考え方です。
これからだんだん涼しくなってくると、いよいよ夏の疲れが出てきて、夏バテを訴える方も多くなってきます。
熱中症予防のために水分をたくさん摂っておられる方も多いでしょうし、先週あたりには雨もたくさん降りましたので、
体内に湿気がたまり、重だるい疲れ、むくみ、下痢などの方が多いかもしれません。
秋になると、鼻炎や呼吸器系のお悩み(体内に余分な湿気がたまって起こる疾患)も多くなると思います。
冷たい物を控え、できるだけ温かい物をとるようにしてしましょう。
水分もガブガブと必要以上には飲まず、少量ずつゆっくり飲むようにしましょう。
夏バテ対策の食べ物として、例えば、おくら納豆などとてもお勧めです。(おくらと納豆を混ぜて食べる)
疲労回復には、山芋やじゃがいもなどいも類もお勧めです。
胃腸の働きを良くするために、少しピリッとした香辛料を料理に使いましょう。
あとは、やはり旬の果物や野菜です。
ブドウはブドウ糖というようにそのままエネルギー源になりますし、夏バテに効果的なビタミンも豊富に含まれています。
梨、桃、イチジクなども夏バテの滋養によいですね。
ただし、果物の効果を評して「朝は金、昼は銀、夜は銅」というふうに昔から言われていますが、
やはり朝や昼などの体を動かす時間に食べたほうが効果的です。
夜に食べるのは体を冷やしてしまいます。
また、漢方薬や天然薬が夏バテにお役に立ちますよ。
当店の新製品「リナシー」も夏場に不足しがちな栄養素であるビタミン・ミネラル・タンパク質などをバランス良く補給できますので、おすすめです。
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)