今日3月6日は、二十四節気のうちの一つ、「啓蟄」(けいちつ)です。
暦の上では、冬ごもりしていた虫やカエルたちも暖かさに誘われて動き始める頃とされています。
「啓」は、「ひらく」という意味。「蟄」は、虫などが冬眠するという意味です。
「啓蟄」は、冬ごもりをしていた虫などが暖かさに誘われて地上へ這い出してくることを表しているのです。
春は、冬に静かに隠れていたものが活発に動き出し、植物はいきいきと芽を出し草木を伸ばします。
自然の流れに合わせ、心身ともに開放し、のびやかに過ごしましょう。
朝は早起きを。
そして、冬の日光不足を春は補いましょう。
天のパワーである太陽をいっぱい浴びれば体内の陽気が育ちます。
朝の散歩や森林浴で春の陽気をたっぷりと身体に取り入れましょう。
冬に溜まった陰のエネルギー(冷え)を追い出すには、ニンニクやニラ、ネギ、ヨモギなど陽を補う食材を積極的に摂ることです。
また、冬眠から目覚めた熊が一番初めに口にするのは、春先に出てくる苦みの強い山菜の新芽です。
この時期、さまざまな種類の山菜が出回るようになります。
うど、わらび、ふきのとう、ふき、ぜんまい・・・
春の山菜は独特の苦みをもっていて、
この苦みが春に弱りやすい肝の不調をととのえデトックス作用を促し、
冬の間に溜まった老廃物をデトックスします。
春が旬の山菜も美味しくいただきましょう(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)