明日12月22日は、二十四節気のうちの一つ、「冬至」(とうじ)です。
一年のうちで最も昼が短い日で、この日を境に次第に日脚が長くなっていきますが、寒さはますます厳しくなっていきます。
冬至の日といえば、南瓜(かぼちゃ)を食べて、ゆず湯に入る風習がおなじみですね。
柚子(ゆず)=「融通」がきく、冬至=「湯治(とうじ)」。
こうした語呂合せから、冬至の日にゆず湯に入ると思われていますが、もともとは運を呼びこむ前に厄払いするための禊(みそぎ)だと考えられています。
冬至は「一陽来復」の日でもあり、転じて悪いことばかり続いたあとでも、ようやく幸運に向う日とされます。
良いほうに切り替わる。
今まで良かった人は、さらに良くなる。
そんな転換点が冬至になります。
冬至はそんな、素晴らしいチャンスの日なのです。
自然界すべてが、陰の極みに達して陽転していき、
春に向かって、明るいほうへ、明るいほうへと向かっていきます。
その流れに乗っていきましょう(^^)
昔は毎日入浴しなかったので、一陽来復のために身を清めるためにこの日は入浴するということになったようです。
冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもありました。
端午の節句の菖蒲湯も同様です。
また、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。
明日はゆず湯にのんびりと入りましょう♪
柚子をはじめ、柑橘類の香りはストレスをとる働きがあります。
ミカンの皮などは陳皮(ちんぴ)といって、気の巡りを良くする漢方薬などによく使われます。
ミカンを食べる時は、ミカンの皮をむいた後に手に残る香りをちょっと楽しみましょう(^^)
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれています。
にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん……など「ん」のつくものを運盛り といい、縁起をかついでいたのです。
運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵でもあります。
「南瓜(なんきん)」・・・かぼちゃを冬至に食べるのは冬を元気に過ごすための習わしです。かぼちゃは体を温めて胃腸の消化吸収を促します。β-カロテンなど栄養素も豊富に含みます。
また、冬至こんにゃくといって、こんにゃくをこの季節に食べて体の砂払い(体内の有害なものの排泄)をするとされてきました。今でこそこの働きをするものは食物繊維だと認識されていますが、昔から有害なものを排泄するというふうにわかっていたのですね。
ですので、明日は体を温め栄養豊富な「南瓜(なんきん)」や有害なものを排泄してくれる「こんにゃく」を食べて、幸運を呼び込み寒い冬も乗り切りましょう!
「レオピン(れおぴん)」、「サメミロン(さめみろん)」、「紅芝泉(こうしせん)」、「証陽散(しょうようさん)」、「双参(そうじん)」、「五加参(ごかじん)」、「霊黄参(れいおうさん)」などの「ん」のつく漢方薬・天然薬もしっかりお飲みくださいね(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)