今週は急に冷え込んできましたね。
今日は、二十四節気の一つ「寒露」(かんろ)です。
秋は1年でもっとも太りやすい季節。
「天高く馬肥える秋」と言うように、馬も肥える季節ですが、人間も肥えやすい季節になります。
食欲の秋ですので、いっぱい食べたいところですが、食べ過ぎにはご注意ください。
ただ、実りの秋ということで、秋には美味しい食べ物がいっぱいあります。
旬の食べ物を旬の時期に食べるということが自然のリズムに適した季節の養生です。
秋の旬の食べ物はしっかりと美味しくいただきましょう(^^)
ちなみに、旬の食材は、
旬の初めに出てくるものは「走り」、
真っただ中にとれるものは「盛り」、
終わりに出てくるものは「名残」
といいます。
例えば秋の旬といえば、サンマがありますね。
サンマは夏ごろに登場しますが、このころは走り。
まだ脂が乗っていないので、刺身に向くそうです。
9~10月のサンマは脂が乗ってきて、塩焼きが美味。
サンマの美味しさを堪能するシンプルな料理が適します。
そして11月頃に入る頃になると名残。
脂が落ちてくるので、炊き込みご飯、つみれ、煮つけといった手を加えた料理がおすすめと言われます。
食材は、その季節の旬に食べるのが一番美味しく、薬膳的な効果も高くなります。
生命力がとても豊かなのです。
そして、走りや名残よりも、盛りのものほど薬膳的な効果が高くなります。
外食をする時などは「今日のおすすめ」を注文するとよいですね。
よいお店であればあるほど旬の食材が並びます。
美味しく上手に季節をとり入れることができます。
今は一年中、どんな食材でも手に入る時代ですが、
毎日のお食事にもできるだけ旬の食材をとり入れるようにしましょう。
旬の食材にはその季節の不調を予防し、治してくれる力もありますよ(^^)
(有野台薬品・漢方薬剤師 井上満弘)