明後日1月17日から2月3日までは「冬の土用」です。
うなぎを食べる夏の土用がおなじみですが、
実は土用は各季節にあります。
土用とは季節の変わり目で、
立春、立夏、立秋、立冬の前、それぞれ18日間程度の期間
のことです。
ですから、立春の前の約18日間ということで
明後日からを「冬の土用」といいます。
変わり目というのは、変化への対応が必要となり、
何かと不調や不具合が起こりやすいものです。
変化は脾(お腹)に一番影響を与えます。
脾は私たちの体の中心でエネルギーを生み出すところです。
土用の期間は、脾に負担がかかって調子を崩しやすく、全身の様々な不調につながりやすくなります。
それを整えるために、各季節の土用の養生があります。
いずれにせよ、土用の期間は「無理をしない」ということが大切です。
冬の土用の養生としては、
肉食は少し控えめにしましょう。
冬の肉食は体を温めますので、
冬の寒さを乗り切るために冬はお肉もしっかり食べましょう
と以前お伝えしたことがありますが、
食べ過ぎると冬の終わりには胃腸も疲れてきます。
年末年始、ごちそうを食べ過ぎた方も多いと思います。
この時期はお肉は少し控えめにして、温野菜中心の粗食がおすすめです。
食べ過ぎないように、よく噛んで、腹八分を心がけましょう。
また、冬の土用は一年の締めくくりです。
一年最後の日は、土用の最後の日でもある「節分」(立春の前日)です。
豆を食べるのもおすすめの食養生です。
旧暦では立春からまた新しい一年が始まります。
寒い日が続いていますが、
1月20日は大寒になり、一年で一番寒い時期になりますので、
冷やさないようにくれぐれもご注意くださいね(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)