新型肺炎が問題になっていますね。
マスクも品切れして入荷してこない状況になっています。
では、マスクをすることで新型コロナウイルスを防ぐことはできるのでしょうか?
基本的には、マスクに予防効果はありません。
インフルエンザウイルスは0.1マイクロメートルほどであり、今回の新型コロナウイルスも0.1マイクロメートルです。
一般的なマスクの穴の大きさは5マイクロメートルなので、
マスクのフィルターの穴を容易に通過することができます。
また、顔とマスクとの間にすき間があり、容易に侵入できてしまいます。
マスクは本来、自分が風邪を引いた時などに、くしゃみや咳で唾液の飛沫を周囲にまき散らさないため、他人を感染させないように着けるものです。
風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約100万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出すると言われていますので、
これらを含んだしぶきによる周囲の汚染は減少させることができます。
しかし、鼻とマスクの間、口角とマスクの間にすき間があると効果が半減してしまいます。
顔に合ったサイズを選び、しっかり密着して装着することが重要です。
口だけにして鼻を出すのも効果がありません。
また、汚れたら取り換えることも大事です。
風邪など引いてないのに普段からマスクをずっと着用するのはあまりおすすめしません。
それは、口呼吸を誘発してしまうからです。
マスクの繊維が空気の通りを遮るので、
鼻だけでは呼吸が苦しくなり、口を開いて呼吸することになってしまうのです。
マスクをしなくても、人間には「天然のマスク」が備わっています。
それは「鼻」です。
私たちの「鼻」には、
外から入ってきた異物・・・ウイルス、細菌、花粉、ほこり等を除去する機能がもともと備わっています。
大きい塵は鼻毛で除去します。
もっと小さいウイルスや細菌や花粉などは、鼻から分泌している粘液がそれらをキャッチして、喉のほうに送られ、胃に行き、胃酸によって無害化されます。
小さいものはPM3~5ならば80%が、PM2ならば60%が除去できます。
※PM2.5というのは、2.5マイクロメートル以下の非常に細かい粒子のことです。
2.5マイクロメートルは髪の毛の太さの30分の1、花粉の大きさの10分の1ほどのサイズです。
今回の新型コロナウイルスは0.1マイクロメートルですので、かなり小さいわけですので、
完全に除去することは難しいですが、
マスクよりもこの天然のマスクのほうが断然予防効果があります。
まずは、入り口である鼻を強くすることが肝心なのです。
鼻を強くする漢方で、鼻をしっかり治療しておくことがおすすめです。
病院などで処方される鼻の薬は、鼻の症状は抑えますが鼻を強くすることはできません。
これから花粉シーズンも迎えますので、花粉症の方は特に鼻を強くしておきましょう。
そして、なんといっても「免疫力」を高めておくことです。
鼻を通り抜けたとしても、私たちには有害物質をやっつけようとする免疫システムが備わっています。
免疫細胞の7割は腸に存在します。
腸を元気にして腸管免疫を強くしておくことも肝心です。
免疫力を高める漢方や天然薬がありますので、ぜひご相談ください(^^)
(有野台薬品・漢方健康薬剤師 井上満弘)