10月21日から11月7日までは、「秋の土用」です。
土用は季節の変わり目で、立春、立夏、立秋、立冬の前、
それぞれ18日間程度の期間のことです。
変わり目というのは、変化への対応が必要となり、
何かと不調や不具合も起こりやすいものです。
変化はお腹に影響を与えます。
それを整えるために、各季節の養生法があるのです。
秋の土用の養生法としては、
呼吸器系のトラブルがこの時期に出ている人は、
「辛」味のある食べ物をとるようにしましょう。
例えば、
唐辛子、ニンニク、山椒、大根、ネギ、玉ねぎなどです。
秋は乾燥して気温がだんだん下がってきて皮膚が閉じるので、
余分な水や老廃物を排出する鼻と口(呼吸器)と大腸(排泄器)が
活性化する必要があります。
内向きな流れを変える活力のある味は「辛」味です。
辛味は、気を入れ替えるときに役立つ食材なのです。
これからくる冬は「寒邪」の季節。
呼吸器が弱い人が寒さにさらされると、風邪を引きやすくなります。
対策として、
栗やサツマイモなど芋類をこの時期多めに食べましょう。
少し体重が増えても構いません。
体は、冬の食べ物が少ない時期に備えて、秋になると食欲を増し、
脂肪をつけて栄養を蓄えるようになっています。
冬に備えるために、秋は多少太るくらいのほうが理にかなっているのです。
冬に免疫力が落ちないよう、風邪を引かないように、
秋からしっかり体力をつけておきましょう(^^)
(有野台薬品・漢方薬剤師 井上満弘)