痰は、体内にたまった泥水のような余分なドロドロの水分です。
漢方(中医学)が指す痰には、2つのタイプがあります。
一つは、目で見ることができる、触ることができる、音を聞くことができる「見える痰」。
もう一つは、目で見ることができない、触ることができない「見えない痰」です。
精神的なストレスから生まれる痰のことといえます。
痰は、その人の食生活が大きく影響します。
たくさん水を飲むのが健康に良いと思って、毎日何リットルもの水分を飲んでいたら、
めまいがするようなった、
むくみが出た、
下痢になった、
体が重だるくなった、
といった症状は、すべて痰が体内に生まれている状態です。
余分な水分が体内にたまり、それがきちんと排出されなければ痰になってしまうのです。
さらにやっかいなことに、痰はネバネバとした特徴から、一度発生すると、なかなか取り去ることができません。
また、痰の色によって、対策は違ってきます。
痰の色が水っぽく透明な場合は、冷えが原因と考えられます。
体を冷やした、冷たい物をたくさんとったなどが考えられます。
痰の色が黄色い場合は、熱の痰で、炎症症状が強いか、辛い物や油っこい物をたくさん食べたなどが考えられます。
目で見える痰も見えない痰も、余分な水分をとらないことが、まず何よりも大事です。
そして、冷たいものや生ものも控えるようにします。
そのうえで、玄米、雑穀、たけのこ、ごぼう、冬瓜、海藻、こんにゃく、緑豆、あさり、しじみ、ハトムギなどをとり、不要な水分を排出するようにしましょう(^^)
(有野台薬品 井上満弘)