前回は、外側からのケアについて書きましたが、
今回は、内側からのケアについて書きます。
漢方では、「髪は血の余り」といわれ、
血の状態が良ければ、しっかりとした美しい髪の毛が生え、
血が不足していたり、血の状態が悪ければ、抜け毛が増えたり、髪にツヤがなくなる、白髪が多くなるなどの髪のトラブルが起こりやすくなります。
夏は汗をかきますので、血は濃くなってドロドロになりやすくなります。
さらに、冷房により、体が冷えると、血行は悪くなります。
そして、夏から秋になると、気温が急に低下して、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経を管轄するのは、漢方的には「肝」です。つまり、肝が弱ってしまうのです。
肝は血を貯蔵する臓器ですので、
肝が弱ると血が不足しやすくなります。
血行も悪く、血も不足してしまうので、
秋は抜け毛が多くなるのです。
なので、内側からのケアとしては、
肝を元気にしたり、血を増やし血の流れを良くする漢方や天然薬を使います。
養生法としては、
・栄養バランスを心がける
毛髪の主成分は硬ケラチンというタンパク質。
鶏肉や牛肉、卵など良質のタンパク質を摂ってバランスの良い食事を心がけましょう。
プルーンやクルミなど血を増やす食事もおすすめです。
・ストレスをためず、巡りの良い体に
ストレスを受けると血流が悪くなり、体のすみずみまで栄養が届きにくくなります。
ご自身に合ったストレス解消法を見つけましょう。
・目の使い過ぎに気を付けて、しっかり睡眠を
良質な睡眠は最高のケア。
私たちの体は日中に受けたダメージを寝ている間に修復してくれます。
また、目の使い過ぎは血を消耗します。
スマートフォンやテレビもほどほどにしましょう。
・正しいケアで頭皮を清潔に
抜け毛予防には、頭皮を清潔に保つことが大切です。
前回ご紹介しためどきシャンプーや風池(養毛剤)がお役に立ちます。
抜け毛が気になる方は、お気軽にご相談ください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)