秋になって、「体がだるい、しんどい」という人、多いのではないでしょうか?
それは、夏の疲れを引きずっている人です。
夏の間は、自律神経のうちの「リラックスの神経」といわれる副交感神経がよく働いています。
血管も拡張する、心臓の力も落ちている、脈拍も遅くなる、そういう状態から、
冬に向かって、「緊張の神経」といわれる交感神経がはたらく時期に変わっていき、
血管が収縮する、脈拍も増える、体温も上がる、体もシャキッとしてくるわけです。
秋というのはこの体の働きの切り替え時期でもあるわけなのです。
このスイッチがうまく切り替わればいいのですが、なかなかそうはいきません。
秋は、長雨になったり、秋晴れになったりと気候が定まらないので、
交感神経、副交感神経のバランスが乱れてくるわけです。
夏の疲れと季節の変わり目の自律神経の乱れにより、
どうも体調が悪くなってしまいやすいのです。
では、どうしたらいいのでしょうか?
秋から冬に向かって体は進んでいるわけですから、早く冬型の状態にもっていくこと。
それには交感神経を緊張させることが大切です。
運動をする際、少し体に負荷をかけるような運動、
例えば、ダンベル運動やスクワットなどを短時間するのがいいでしょう。
なかなか運動が出来ないという人は、
電車の中で座らずに立つ、つま先立ちで家事をするなどでもOKです。
お風呂はぬるめよりも、熱めのお湯で短時間入る。
交感神経を緊張させるには効果的です。
また、食べ物にもひと工夫。
少し体内に刺激を与えることが交感神経を緊張させるので、
ピリッと刺激を与えてくれるもの、
七味唐辛子、ショウガ、ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギなどを
少しお料理に使うといいでしょう。
これらが交感神経を少し刺激し、冬型の状態にもっていきやすくなるのです。
(有野台薬品 井上満弘)