病院で薬(西洋薬)を何種類も処方され飲んでおられる方、非常に多いですよね。
薬を飲み過ぎていると、腎機能が低下してしまいます。
薬の多くは腎臓でろ過されて尿と一緒に排泄されます。
なので、腎臓は薬の影響を非常に影響を受けやすい臓器なのです。
腎機能の低下や腎障害(薬剤性腎障害)を引き起こすことがあり、
特に高齢者ではリスクが高くなります。
高齢者は加齢に伴い腎臓の機能が低下している場合も多く、
薬剤性腎障害を発症しやすいのです。
厚生労働省の研究班の調査によると、
原因の薬剤で最も多いのが、鎮痛剤として使われる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で全体の25.1%を占めます。
ロキソニンやボルタレンやカロナールなどの痛み止めのことです。
続いて、抗ガン剤(18%)、抗菌薬(17.5%)、造影剤(5.7%)、その他(33.7%)となっています。
薬剤性腎障害の中で典型的なのが中毒性腎障害で、
薬自体の毒性などが原因となって腎障害を引き起こします。
しかし実際には薬剤の影響で腎臓の血流が減少することなどにより、
もともと腎機能の悪い高齢者などの腎障害が顕在化してくるケースが極めて多いです。
尿の減少やむくみ、食欲低下などの症状が現れますが、自覚症状がないこともあります。
また、薬に対するアレルギーが原因となって腎障害を引き起こす場合もあります。
西洋医学的な腎機能低下の有無は、血液中のクレアチニン値検査で判断します。
東洋医学的には、例えば下記のような症状がある人は腎が弱っていると考えられます。
□足腰がだるくて冷える
□手足や顔がほてる
□肌が黒ずんでいる
□歯や骨が弱い
□抜け毛や白髪が多い
□耳鳴りや聴力が低下している
□手足や顔がむくむ
□冬はカイロが手放せない
□慢性疾患がある、病気になると治りにくい
□老けて見られる
□些細なことでびっくりしてしまう、気が小さい
漢方には、補腎薬といって、腎を補う漢方薬があります。
薬をたくさん飲んでおられる方、腎の弱りが気になる方、
ご相談ください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)