「元気をつけるためにはしっかり食べなければ」
と思っている人も多いと思います。
でも、口から入った飲食物は、そのまますぐに体に役立つわけではありません。
ガソリンならすぐにエネルギー源になりますが、食べ物はガソリンではなく、“原油”のようなものです。
原油からガソリンを作り出すときにさまざまな行程が必要なように、
食べ物からエネルギーを取り出すためにも多くの行程を経なければならず、そして、そのためのエネルギーも必要です。
エネルギーは、東洋医学的にいうと「気」のことです。
つまり、食べるという行為は、「気」を使って「気」を増やすことなのです。
なので、胃腸が弱い人は、「気」が不足しているがために食べ物から「気」を取りだすことがうまくできず、
食欲がない、ゆえに元気も出ない、というわけなのです。
しかし、逆にいうと、食欲を落とすことで、無駄な「気」の消費を抑えているともいえます。
つまり、元気や食欲を低下させることで、バランスをとろうとしているのです。
同じように、風邪などの病気の時に食欲がなくなるのは、体の防衛反応といえます。
食事でエネルギーが増えるメリットよりもエネルギー消耗のダメージの方が大きいので、
体がわざと食欲を落としているのです。
そして、病気が回復して、病気と闘う必要がなくなると、また食欲が出てきて、エネルギーを補充します。
なので、病気で食欲が落ちている時には、無理して食べないことです。
あえて食べる時には、消化のよいものを食べましょう。
病気で消耗したエネルギーは、病気が回復に向かってから取り戻せばいいのです。
食欲がない時には、無理に食事はとらないようにしていただいて、
当店では、すでに消化済みの酵素飲料をおすすめしたり、
胃腸を元気にする漢方薬や天然薬をおすすめいたします。
(有野台薬品 井上満弘)