今回も砂糖の摂りすぎ、糖質過多についてのお話です。
お菓子や清涼飲料水などに含まれている糖分は、
非常に吸収されやすく、素早く血液中に入り血糖値を急上昇させます。
血糖値が急上昇すると、
それを下げるために膵臓からインスリンがどんどん分泌されます。
すると、その作用で血糖値は急激に下がります。
血糖値の下がり過ぎは危険なので、今度は血糖値を上げるホルモンが大量に分泌されます。
その代表がコルチゾールやアドレナリンです。
このように糖質過多になると、インスリン、コルチゾール、アドレナリン、といった血糖値に関係するホルモンが過剰に分泌されてしまいます。
それが様々なトラブルをもたらします。
インスリンが過剰に分泌されれば、その分泌源である膵臓が疲労して、必要なインスリンが出なくなります。
その結果、血糖値を下げることができなくなれば、糖尿病になります。
アドレナリンは交感神経を刺激するホルモンなので、
分泌されると気分が高揚したり、集中力が高まったりします。
その一方でイライラしたり、血圧が上がったり、筋肉が強ばったりする、といった弊害もあらわれるのですが、
これが不足してくると気分が沈み込み、うつ症状になったりしてしまいます。
そして、コルチゾールは、ストレスに対抗する代表的なホルモンなのですが、血糖値を上昇させたり、アレルギーを防止する働きも持っています。
花粉症やアトピー、ぜんそくなどのアレルギー症状がひどくなると、ステロイドホルモンがよく使われますが、
コルチゾールもステロイドホルモンなので、アレルギー症状に非常に有効に働きます。
外から入れるステロイド薬ではなく、自分の体の中で自然に作られるステロイドホルモンなのです。
糖質ばかりを摂っていると、コルチゾールが頻繁に分泌され、やがて不足してきます。
そのためアレルギー症状が発症しやすくなりますし、すでに症状がある人は悪化してしまうことになります。
前回、前々回も書きましたが、
甘いものについつい手が伸びてしまいますが、砂糖の摂りすぎにくれぐれもご注意ください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)