疲れた時、ちょっと小腹が空いた時、
ついつい甘いものに手が伸びていませんか?
以前、
という記事で書きましたが、
ストレスがあると、人間は交感神経優位から副交感神経優位にして、リラックスするために、ついつい食べるという行為を行ってしまいます。
食べるという行為がリラックスするために一番簡単な行為だからです。
特に「甘いもの」を求めてしまいます。
これは、白砂糖には中毒性があるためです。
白砂糖を食べると、脳内で快楽ホルモンが分泌され、幸福感が得られます。
その量が多くなると、さらに摂取欲が増します。
このメカニズムは薬物依存症に陥る過程とまったく同じなのです。
砂糖には、いくつか種類がありますが、
白砂糖はもっとも純度が高いものになります。
本来の砂糖には、ショ糖以外にアミノ酸やミネラルが含まれています。
でもアミノ酸やミネラルが含まれていると、味にクセが出ます。
そこで、甘みを強く、クセをなくすためにアミノ酸やミネラルを取り除いたのが白砂糖なのです。
このように精製された白砂糖には、ビタミンもミネラルも含まれていません。
さらに、純度が高くなったために、血糖値を急上昇させてしまうというデメリットもあります。
また、近年よく言われるようになった「糖化」という問題もあります。
糖化とは、余分な糖と体内のタンパク質が結びついて、細胞を劣化させてしまうことです。
「体のコゲ」とも言われていて、肌のシワやシミにもつながりますし、
動脈硬化にもつながってしまいます。
なら、人工甘味料ならいいかというと、
そうでもありません。
人工甘味料はその名の通り人工的に作られていて、
白砂糖に比べ、数百倍、数千倍の甘さがあります。
「糖質オフ」とか「カロリーゼロ」などと謳われているものには、
白砂糖は使われていませんが人工甘味料が使われているケースが多いです。
人工甘味料でも血糖値が上がるとか、肥満になるという研究報告が出ています。
白砂糖じゃないから安全なものというわけではありません。
人工的に作られてものですから、むしろ危険なものかもしれません。
砂糖中毒から抜け出すためには、
食べない期間を設けて、脳をリセットすること。
まずは1週間、甘いもの断ちをしてみることです。
ここで大事なのは、すっぱり断つこと。
ちょっとぐらいなら大丈夫だろうという気持ちだと、脳はなかなかリセットできません。
異常な食欲がリセットされると、「甘いものを食べたい」という欲求に襲われなくなります。
最初はつらくても、一切食べないことが中毒状態から脱却する近道です。
甘いもの断ちの期間が守れたら、1日だけ甘いものを食べてもOKです。
でも、できるだけ天然由来の砂糖(黒砂糖など)を使ったものやカカオ濃度70%以上のチョコレートなどを食べることがおすすめです。
どうしてもやっぱり食べたくなって、甘いものをまた食べちゃった
となったとしても、とりあえず1週間の間は身体の中をキレイにリセットすることができたのですから、
それはそれで一歩前進です。
また何回でも1週間断ちにチャレンジしてください。
以前の記事 「なぜストレス食いをしてしまうのか?」でも書きましたが、
ストレス食いを防ぐには、
食べものに手が伸びてしまう前に、他のリラックス方法に手をつけること。
食べること以外のリラックス方法です。
お風呂に入る、アロマの匂いをかぐ、軽く汗を流す、音楽を聴く、本を読む、お笑いを観る、誰かとおしゃべりをする、自分の好きなことをする・・・・
などなど、
あなたにとってのリラックス方法をやりましょう(^^)
(有野台薬品 井上満弘)