前回に引き続き、逆流性食道炎についてです。
今回は、逆流性食道炎の養生について書きます。
胃酸の逆流を防ぐには、食生活、姿勢、腹圧が大きな3つのポイントです。
①大食を避け、刺激の強い食べ物は控えめに
・食事は一度に食べ過ぎず、ゆっくりとよく噛んで。
急いで食べると空気も一緒に飲み込んでしまい、
胃をふくらませるために、ゲップが出やすくなります。
また、過食や飲み過ぎも腹圧を高め、胃酸の逆流の原因となります。
・お酒は噴門(胃の入り口)を緩めます。
特にビールやシャンパンは、胃の中で炭酸ガスが多量に発生し、
胃をふくらませます。
・脂肪の多い食事は胃にもたれて、胃酸の逆流を起こしやすくします。
・刺激の強い食品、甘すぎる食品、カフェインなどはなるべく避けましょう。
②お腹を強く締めつけない
・ベルトや帯、コルセットはゆるめにします。
・肥満や便秘を避けましょう。(胃が圧迫されるから)
・妊娠中は胃が圧迫されるので注意が必要です。
食事は一度に多くとらないようにしましょう。
③就寝は頭の高い姿勢で
・横になると胸やけがする場合は、枕や座布団を高くして休みます。
・横向きに寝る場合は、左側を下にすれば逆流は起きにくくなります。
・もっとも逆流が起きやすいのは「就寝中」と「食後2~3時間」です。
ですから、食事3時間以内に横になるのはやめましょう。
④なるべく腰を伸ばして
・腰の曲がった状態、前かがみなど、胃を圧迫する無理な
姿勢はできるだけ続けないようにしましょう。
⑤ストレスの解消も有効です
これらの養生に加えて、
前回書きました漢方薬や酵素を飲んでいただくことがおすすめです。
胃腸を労わって、胃腸を元気にしてあげましょう(^^)
(有野台薬品 井上満弘)