逆流性食道炎で悩んでいる方は非常に多いですね。
胸やけ、呑酸、つかえ感、胸痛、げっぷ、咳などの症状で悩まれています。
逆流性食道炎になってしまう根本的な原因のひとつが、
胃の上部のしまりが悪くなること。
きゅっと引き締める力が弱くなっているために、
胃酸が食道にせり上がってきてしまうのです。
漢方としては、
胃腸に元気を与えるものにプラスして、
あなたの症状・体質を合わせて
補中益気湯、六君子湯、証陽散、半夏瀉心湯、平胃散、半夏厚朴湯などの漢方薬
を飲んでいただきます。
また、胆汁や消化酵素を含んだ漢方胃腸薬もおすすめです。
胃腸を休ませてあげる酵素断食もいいですね。
病院では、胃酸の分泌を抑える薬が処方されると思います。
(タケキャブ、ネキシウム、パリエット、ラベプラゾール、タケプロン、ランソプラゾール、オメプラール、オメプラゾール、ガスター、ファモチジン、タガメット、シメチジン、ザンタック、ラニチジン、アシノン、ニザチジン、プロテカジンなど)
短期的に飲むのはよいですが、長期間ずっと服用し続けると、感染症にかかりやすくなったり、カルシウムが吸収されず骨粗しょう症になりやすくなったり、鉄分が吸収されず貧血になったりするリスクがあります。
なぜなら、胃酸には本来、食べ物とともに一緒に胃に入ってきた菌などを殺菌したり、食べ物中のカルシウムや鉄分の吸収を助ける働きがあるので、
胃酸の分泌を抑えてしまうと、菌の感染、カルシウム不足、鉄分不足などになりやすくなるからです。
次回は、逆流性食道炎の養生について書きたいと思います(^^)
(有野台薬品 井上満弘)