インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」を投与されたA香港型のインフルエンザ患者30人を調べたところ、
70%余りに当たる22人から、この薬が効きにくい耐性ウイルスが検出されたことが
国立感染症研究所の調査で分かったそうです。
→NHKニュース インフルの治療薬「ゾフルーザ」 患者の70%余から耐性ウイルス
1回だけの投与だけで効果が期待できるとされ、去年から発売されたゾフルーザは
インフルエンザ治療薬として今シーズン最も多く使われたようです。
国立感染研究所の調査では、調査人数は多くはないですが、
それでも70%以上の人で耐性ウイルスが検出されたということで
非常に耐性ウイルスが出やすいということではないでしょうか?
さらに、ゾフルーザを服用していない83人の患者のうち、3人から耐性ウイルスが検出されたそうで、
国立感染研究所では、耐性ウイルスがヒトからヒトへと感染した可能性があるとしています。
このまま今年のようにゾフルーザを使用し続けると、耐性ウイルスが広がって
インフルエンザに対して肝心な時に薬が効かないという状況に陥ってしまうかもしれません。
インフルエンザ薬は重症の患者のみに使用し、通常の患者へは使用を制限するなど基準を作った方がよいのではないでしょうか?
ウイルスと薬のいたちごっこをするよりも、
ウイルスに負けない体づくりをした方が有効かつ安全だと思います。
(有野台薬品 井上満弘)