日本人は昔から「お腹で考える」民族です。
怒っているときは「腹が立ち」、
決断するときは「腹をくくる」、
愉快なときは「へそで茶をわかす」ほど笑い、
「片腹痛い」と皮肉を言ったり、
納得するときは「腹落ち」し、
「腹をわって」コミュニケーションしたりします。
そのほか、たくさんの言い回しがあります。
昔の人は、お腹と脳がつながっていることがわかっていたのでしょうね。
実はこれ、医学的にも説明がつきます。
脳と腸が神経系を中心として内分泌・免疫因子を介してやり取りするのを、
医学用語で「腸脳相関」といいます。
実は腸内には、脳に匹敵する神経細胞が存在し、
脳と連携しながらお腹の働きを自律的に司っています。
腸に異物が入ってきたら吸収する前に下痢をして排泄しますし、
もっとひどい場合は、一口食べて「こりゃ変だ!」となれば、
自律的に嘔吐させる能力があるのです。
いちいち脳にまで稟議をしていたら命にかかわるため、
腸が判断して防いでくれているのです。
(ですから、本来は下痢止めや吐き気止めでズバッと止めてしまうことはよくないのです)
「腸は第二の脳」だと言われています。
「腸」を良くすれば精神状態も良くなると言われています。
私は胃腸がすべての大元になる一番大事な所だと思っています。
胃腸をしっかりケアしてととのえておくことが大事です(^^)
(有野台薬品 井上満弘)