カルシウムというと、
皆さん、骨のために大事な成分だというイメージだと思います。
でも、実は、カルシウムは骨だけでなく、
体のさまざまなところで必要な成分です。
その一つが粘膜です。
粘膜の細胞同士を接着させる分子である「カドヘリン」は
カルシウムがないと充分に働けません。
ですので、カルシウムが不足していると、
粘膜の細胞同士が接着せず、
すきまだらけの粘膜になってしまうのです。
鼻の粘膜がすきまだらけだと、
花粉などの異物が侵入しやすくなってしまいます。
よって、花粉症が起こりやすくなってしまうわけなのです。
なので、カルシウムの補給が大事です。
以前の記事で、
花粉症になる人は甘いものが好きな人が多い
と書きましたが、
甘いものを食べると、それを代謝するためにカルシウムが消費されます。
甘いものをよく食べる人は、それだけカルシウムが不足するのです。
ただ、カルシウムを補給するために、牛乳や乳製品をとることはあまりお勧めしません。
余計にアレルギー症状を助長してしまいます。
今の食品の中のカルシウムやミネラルの量は減ってしまっていますし、
もともとカルシウムは体内への吸収がよくありません。
胃腸の弱い人は、さらに吸収が悪いです。
ですから、当店ではまず胃腸を強くすることを考えます。
その上で吸収の良いカルシウム剤を摂っていただきます。
カルシウムなどのミネラル補給もしっかり心がけていきましょう。
アレルギー対策にもなりますし、骨を丈夫にすることにつながります(^^)
(有野台薬品 井上満弘)