テレビでは、毎日のように、次から次へと
「〇〇にいい食べ物はコレ!!」とか、
「ついに見つかった健康長寿の食材!!」とか、
「これこそ究極の若返り食材!!」とか、
特定の食べ物を食べれば劇的に体が良くなる
といった内容をやっていますね・・・(^^;)
「バナナがいい」とやれば、
翌日、スーパーではバナナが飛ぶように売れたり、
「ブロッコリーがいい」とやれば、
ブロッコリーが売れたりしているようです。
確かに、「医食同源」「薬食同源」であり、
私たちの身体は食べ物によって作られていると言ってもいいですので、
食べ物というのは私たちの健康にとても重要なものです。
でも、次から次へと新しい食材がテレビで取りざたされているのは、
特定のものを食べて劇的に体が良くなるという、そんな夢のような食材はない、
ということではないでしょうか?
中には、
「ブロッコリーを食べるようになってとても体の調子が良くなった」
「バナナを食べるようになってお通じがとても良くなった」
というような人はいるでしょうが、
全ての人に当てはまるというわけではありません。
逆に調子が悪くなってしまう人もいます。
食べ物にも合う、合わないはありますし、
特定のものばかり食べていると栄養が偏ってしまいます。
体の中では、
さまざまな栄養素が互いに作用しながら、体をつくったり守ったりしています。
要は、
・その土地の、旬の食べ物を食べる
・特定のものだけ食べるのではなく、さまざまな食材をバランスよく食べる
ことがとても大事です。
これからの春におすすめの食材としては、
青い食べ物 (例えば、ほうれん草、小松菜、セリ、シソ、ミント、青魚など)とか
酸味の食べ物 (梅干し、酢、レモンなど)とか
旬の食べ物(タケノコ、フキなど)
です。
でも、こればっかり食べたらいいというわけではありません。
これらを日々の食事にとり入れてバランスよく食べましょう
ということです。
マスコミで取り上げられている情報は、
かなり偏っていたり、断片的にしか伝えていなかったりすることがよくあります。
全部鵜呑みにはしないようにして、振り回されないようにしましょう(^^)
(有野台薬品 井上満弘)