日本における自殺者の数は、近年は減少傾向にありますが、
まだまだ国際的には高い水準にあるようです。
2017年の発表では、
自殺死亡率を諸外国と比較した場合、日本は6番目に高かったそうです。
日本でこんなに自殺する人が多いのはなぜでしょうか?
景気の影響などが考えられますが、
景気だけが原因ではないようです。
なぜなら、もっと経済状況が悪い国は世界にたくさんありますし、
それらの国が必ずしも自殺大国かというと
そうではないからです。
自殺者の増加と腸内環境の悪化が密接に関係している
という説があります。
その説の裏付けは、
自殺率がもっとも低い国であるメキシコにあります。
メキシコは経済的にはあまり豊かとはいえない国ですが、
自殺率は日本のおよそ6分の1です。
そして、注目するべきは、メキシコ人の食物繊維の摂取量です。
ある調査では、メキシコ人は世界一食物繊維を摂っている
ということが分かりました。
ちなみに、メキシコ人が摂取する量は、日本の約3倍でした。
メキシコ料理は豆を使った料理が多いので、
食物繊維の摂取が多いのです。
日本の食物繊維摂取量は世界でワースト3でした。
食物繊維は、腸内細菌のエサです。
食物繊維を摂ることで、私たちの腸にもともと住んでいる腸内細菌を増加させ、
さまざまな役割を活発にしてくれるようになります。
腸内環境が良くなると、
心の病にもかかりにくくなることも分かってきています。
(腸-脳相関といわれ、腸と脳は密接に関係しています)
それが、自殺のリスクが減ることにつながるとも言えます。
日本の和食は、食物繊維が豊富です。
でも、最近の日本人は食生活が欧米化し、和食をあまり食べなくなりました。
それがもしかしたら、自殺者増加の一因かもしれません。
「食」という字は、「人を良くする」と書きます。
私たちの身体は、私たちが毎日食べているものから作られています。
その国々、土地土地で伝統的に食べられている食べ物で私たちの身体は作られてきました。
伝統的に食べられている食べ物には長い間受け継がれるだけの理由があるのです。
私たち日本人は、ぜひ和食を受け継いで食べていきましょう!
食物繊維や死んだ乳酸菌を多く摂ることで
腸内環境は良くなりますよ(^^)
(有野台薬品 井上満弘)