今年はインフルエンザが過去最大の患者数を記録し、世間を騒がせています。
でも、「インフルエンザ治療薬は原則処方しない」という病院も増えてきています。
救急外来では、高齢者や持病がある人など重症化するリスクの高い人を除き、
普段健康で比較的リスクの低い人は受診を控えるよう求めている病院もあります。
病院にインフル患者が殺到してしまうと、重症患者への対応が遅れてしまうためです。
当店のお客様も、普段通っているかかりつけの病院が
「インフルエンザの人で溢れかえっているから、行きたくないわ」
とよくおっしゃっています。
日本の病院ではすべての患者に治療薬を処方するのが一般的ですが、
世界ではそんなことはありません。
重症化リスクが高くなければ薬を処方しないことも多いです。
日本は薬を使い過ぎなのです。
神戸市立医療センター中央市民病院では、
「医療資源が限られる中、救急外来で全てのインフルエンザの患者に対応するのは限界がある」として、
「正しく知ろう、インフルエンザ」と題したポスターを院内に貼ったり、ホームページで掲載したりして、
普段健康な人には原則として、インフルの検査もしないしインフル治療薬も処方しないことを宣言しています。
→神戸市立医療センター中央市民病院HP「救急外来におけるインフルエンザ診療 〜正しく知ろう、インフルエンザ〜」
インフルエンザ治療薬も使いすぎていると、どんどん耐性ウイルスが出てきて、
肝心な時に薬が効かなくなってしまう恐れがあります。
抗生剤も乱用してきたため、耐性菌の問題が深刻になっていますが、
抗生剤の二の舞になってしまいそうですね。
極力使わないようにすることが大事です。
何よりもインフルエンザにならない体づくり、
病気にならない体づくりが大事ですね(^^)
(有野台薬品 井上満弘)