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高血圧治療薬に発がん性物質で自主回収

 

当店は処方せん調剤はやっていませんが、

 

病院で処方される血圧のお薬で自主回収のお知らせが出ていますので、

 

該当の方はご対応ください。

 

 

 

 

大手製薬会社ファイザーが

 

高血圧治療薬・アムバロ配合錠「ファイザー」に

 

発がん性物質が含まれているとのことで、

 

自主回収するとのことです。

 

 

ファイザー、約76万4,000錠回収 高血圧症の治療薬(Yahoo!ニュース)

 

 

自主回収するのは、2018年12月3日から2019年1月23日までに出荷された分の一部で、

使用期限が2021年4月、または7月のものとのことです。

 

およそ76万4,000錠が対象となるとのことです。

 

問い合わせは、「アムバロ配合錠『ファイザー』専用ダイヤル(0120-281-787)」まで。

 

 

今回は薬に発がん性物質が混入していたという話ですが、

 

先日は、以下のような研究論文も発表されていました。

         ↓ ↓ ↓

 

《DPP-4 阻害薬で胆管がんリスクが上昇》

 2 型糖尿病患者における DPP-4 阻害薬の使用は、胆管がんのリスクと関連す
ることが報告されています。
 英国の大規模なプライマリケアの診療録データベースである CPRD を用い、40
歳以上の 2 型糖尿病患者を対象とした集団ベースのコホート研究が行われてい
ます。開始 1 年後以降の胆管がんの発症を 4.6 年(中央値)にわたって調査さ
れました。その結果、614,274 人・年の追跡期間において、105 例の胆管がんの
発症が認められ、第 2、第 3 選択の糖尿病治療薬群と比較して、DPP-4 阻害薬
群では胆管がんのリスク上昇が認められました(ハザード比 1.77[95% 信頼区
間 1.04-3.01])。なお、本研究はデータベースを用いた観察研究であり、調整
できていない交絡因子が存在する可能性があるなど、いくつかの限界がありま
す。詳細は、下記の論文を参照ください。
 本研究によると絶対的なリスクは小さいとされているものの、PMDA の医薬品
副作用データベースには、DPP-4 阻害薬の服用患者における胆管がんや胆管炎、
胆嚢炎などの症例が複数例報告されています。DPP-4 阻害薬で胆管がんのリスク
が上昇する可能性を認識しておいたほうが良いでしょう。


Abrahami D et al., Incretin based drugs and risk of cholangiocarcinoma
among patients with type 2 diabetes: population based cohort study
 BMJ. 363: k4880, 2018.

 https://www.bmj.com/content/363/bmj.k4880.long

 

 

 

最近よく使われているDPP-4阻害薬と言われる糖尿病治療薬自体に発がんリスクがあるということなのです。

 

 

やはり、薬は、人間の体にとって本来「毒」です。

 

発がん性物質が含まれていない薬だとしても、

薬の飲みすぎによって発がんするリスクもあるということは認識しておいた方がよいと思います。

 

 

 

(有野台薬品 井上満弘)