寒い季節に特に多いのが、腰痛や神経痛のお悩みです。
腰痛に悩む日本人の数は、ここ数年、1000万人超で推移しており、
約10人に1人が腰痛持ちだといえます。
また日本人の約90%が一生に一度、腰痛を経験すると言われています。
腰痛は筋肉の疲労や、冷え、瘀血(血行不良)、ストレス、内臓の病気などで腰の骨や周囲の筋肉に神経の障害が起こり発症します。
寒い冬に起こりやすく、血行不良が主な原因となるので、温灸でツボを刺激して気血の流れを改善して腰痛や神経痛を解消していきましょう。
今回は、腰痛や坐骨神経痛などに効くツボ、「環跳」(かんちょう)についてご紹介します。
環跳の場所は、横になって(又は体育座りをして)足を曲げた時、左右の股関節にできる筋の先端にあります。
環跳は、経絡の通りを良くして寒邪を追い出し、体の余分な水分を身体の外に出す働きがあります。
また気の巡りも良くして、痛みを止める働きもあります。
特に腰痛、股関節痛、下肢麻痺、坐骨神経痛、肋間神経痛、リウマチなどに効果が期待できます。
また、ツボ押しすることでヒップアップ効果も期待できます。
腰痛は、腎の気が弱くなることで起こるともいわれています。
頻尿やむくみ、前立腺肥大、骨粗鬆症などが併発していると、腎が弱っている可能性がありますので、
足にあるツボ「太谿」(たいけい)も環跳といっしょに温灸するとよいと思います。
温灸の当て方は、太谿も環跳も下半身の両対にありますので、劭氏温灸器で一か所に10~15分ずつ当てると良いと思います。
肩こりがある人の7割が腰痛も持っています。
ストレスのある人の4割が腰痛を持っています。
腰痛は様々な原因がありますが、血行不良が引き起こす病気なので、
「冷え」が大きな原因であることは間違いありません。
温灸でツボを温め経絡の流れを良くして不調を解消しましょう。
東洋医学では、冷え性を「寒邪」と表現します。
寒邪には、以下のようなタイプの方が当てはまります。
□冷え性で寒がり
□冷房が苦手
□冬や寒い日に体調を崩しやすい
□体温が低い
□手足、腰や下腹部が冷える
また冷えると関節が痛み、温めると改善する方も寒邪のタイプです。
やはり外気温の低い冬に節々が痛くなりがちですね。
温灸では「寒邪」を取り除くことができます。
このようなタイプの方は、劭氏温灸器で「耳」や「大椎」(だいつい)なども温めると効果的です。
温灸で温めて腰痛や神経痛などのつらい痛みを解消しましょう(^^)
(有野台薬品 井上満弘)
★動画で温灸器の使い方などご紹介しています★
↓↓↓