一昨日、テニスの全豪オープン準々決勝で
錦織選手がジョコビッチ選手に途中棄権で敗退してしまいました。
非常に残念です(T_T)
ところで、ジョコビッチ選手といえば、
「グルテンフリー」に取り組み、復活を遂げたことでも有名です。
かつてのジョコビッチ選手は、
原因不明の体調不良に襲われ、本来の力を発揮できず、
長い間苦しんでいました。
そんな彼が、
「グルテンフリー(グルテンを抜く食事)」に切り替えたところ、
それまでの不調がウソのように消え、
テニスにおいても安定した成績を出せるようになったのです。
近年では、グルテンフリーは欧米や日本でたいへん注目されるようになりました。
セレブやスポーツ選手がよく取り入れていますね。
グルテンというのは、
小麦、大麦、ライ麦などの麦類に含まれるたんぱく質のことです。
パンやピザ、ケーキなどをふわふわにふくませたり、もちもちっとした弾力のある食感を出したりするのに関係している成分です。
パンやパスタ、うどんなどの主食はもちろん、お菓子、ピザ、餃子、シュウマイ、フライ、天ぷらなどさまざまな食品に含まれています。
たいていの人は1日に何度もグルテン入りの食品を口にしていると思います。
グルテンフリーというのは、
グルテン抜きの食事をすることです。
先日、リーキー・ガット症候群について動画で解説させていただきましたが、
小腸に穴が空いて小腸が漏れていると、グルテンが体内に侵入してしまいます。
グルテンが体内に侵入してしまうと、多くの不調や病気に見舞われてしまうのです。
例えば、こんな不調や病気になってしまいます。
・グルテン不耐症
グルテンに過敏に反応してしまう人で、下痢、便秘、消化不良、吐き気、疲労感、肌荒れ、アトピー、鼻炎、鼻づまり、ぜんそく、PMS(月経前症候群)、生理不順、集中力低下などの不調症状が続きます。
・自己免疫疾患
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、橋本病、多発性硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎など。
・セリアック病
グルテンによる自己免疫疾患の一種です。
・自閉症、ADHD、統合失調症など
グルテンに含まれる小麦ポリペプチドは、血液脳関門のバリアを通過して脳に侵入してしまうのです。
なぜ、グルテンによってこのような不調や病気が起こるのかというと、
グルテンは人間が本来持っているたんぱく質と構造が似ているため、
免疫システムが間違って自分の組織を攻撃してしまうような事態(自己免疫疾患)が起こってしまうからです。
さらに、グルテン自体に小腸の粘膜を荒らし穴を開けやすくしてしまう作用もあります。
でも、昔は小麦を食べてもそんなに問題は起こりませんでした。
小麦のグルテンの害が取りざたされるようになったのは、
ここ数十年の「度重なる品種改良」のせいなのです。
現在の小麦は、昔の小麦とはまるで別の作物となっています。
特に輸入小麦は、
安く大量生産するために品種改良を重ね、
その結果、グルテンの含有量がとびきり多い小麦へと変貌しているわけなのです。
一方、国産小麦はグルテン含有量がずっと低く抑えられています。
スーパーやコンビニなどに袋に入って安く大量生産されて売られているパンは、
ほとんどが輸入小麦を使っています。
ですので、パンを食べるのであれば、
国産小麦を使っていて、なるべく添加物なども使っていないような、ちょっとこだわりのパンを食べることをお勧めします。
最近では、米粉パンなども売られていますね。
また、フランスパンのように、硬くて空洞の多いパンは、
グルテン含有量は比較的低いです。
小麦を使った食品と言えば、パン、パスタ、ピザ、うどんなどですが、
なるべくこれらを控えたほうがいいということになります。
ただ、あれもこれもダメだとなるとストレスになりますし、
食べるものもなくなってしまいますので、
私は絶対食べるなとはいいません。
ただ、輸入小麦を使って大量生産されているような食品は
できるだけ控えましょう。
それがなかなかできないという場合は、
漢方やサプリを使って腸の漏れをカバーしていきましょう。
定期的に酵素ファスティングをすることもおすすめです。
お気軽にご相談ください。
(有野台薬品 井上満弘)