♪もういくつ寝ると、お正月♪
ということで、今年もあとわずかとなりました。
お正月には、おせち料理を食べて、お雑煮を食べて・・・
という方が多いと思います。
ただ注意してほしいのが、おモチの食べ過ぎです。
実は、「もち米」には、
血をモチモチ(ネバネバ)させる働きがあり、患部に“熱”を持たせてしまう作用があります。
また、粘滞質で消化しにくい性質なので、胃腸が弱い人は胃腸を悪くしてしまいます。
例えば、こんな方は「もち米」は控えめにした方がよいです。
■胃腸が弱い人(消化しづらい)
■乳腺炎(炎症をさらに悪化させる)
■おできがある人、皮膚病
■じんましん
■ひざや腰が痛い人
■便秘の人
■鼻炎、副鼻腔炎(炎症や化膿がひどくなる)
■腫れているところがある人(さらに悪化する)
以上のように、
炎症や痛みがある人、化膿した患部がある人、瘀血(血が滞っている)の人
は「もち米」は控えた方がよいです。
★なぜ、「もち米」を控えた方がよいのか?
漢方では多くの食材が「薬」として病気の治療に用いられるわけですが、
お米も実は漢方で使う「薬」のひとつです。
漢方では、薬用としての米を「粳米(こうべい)」と呼んでいます。
でも、米には大きく分けて、「うるち米」と「もち米」があり、
一般的に漢方薬に使われるのは「うるち米」の方です。
「麦門冬湯」や「竹葉石膏湯」という漢方薬などに使われています。
「うるち米」の方は胃や肺を養い滋養強壮の働きがあります。
しかし、「もち米」の方は、熱性があり大便も硬くしてしまう作用があり、一般的には漢方薬として用いていません。
ただ、逆にこの作用を利用して、韓国では冷えや下痢に使うことはあります。
温める作用はあるのですが、患部に熱を持たせて炎症を悪化させてしまうので、
食べ過ぎには注意なのです。
お正月に絶対におモチを食べてはダメ!
とは言いませんが、上記のような症状がある人は控えめにしてくださいね。
普段、おかきやおまんじゅうなどをよく食べていて上記のような症状がある人は、是非とも控えてみてください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)