朝、スッキリと目覚められていますか?
朝、スッキリと目覚められているかどうかが良い睡眠がとれているかどうかの目安です。
睡眠には、体と心の疲れを回復する働きがあります。
私たちが日々使っているスマートホンも充電しておかないと動かなくなりますが、
私たち自身の体も日々しっかり充電しておくことが必要です。
ですが、なかなか寝られないという人も非常に多いと思います。
そして、睡眠薬に頼っているという人が非常に多いです。
確かに寝られないということはとてもつらいことですし、
寝るということは本当に大切なことですので、
睡眠薬を使ってでもして寝た方がいいという考え方もあります。
どうしてもという時に睡眠薬を使うのはいいと思いますが、
毎日毎日常用してしまうのはお勧めできません。
最近は依存性がないという睡眠薬もありますが、
人間はどうしても依存してしまい手離せなくなってしまいます。
脳に作用する薬になりますので、
ぼーっとしたり、注意力・集中力の低下であったりはもちろんですが、
使用歴が長いほど認知症になるリスクは高くなるといわれています。
ですから、なるべく睡眠薬を使わないで、自然に眠れる体づくりをしていくことが大切です。
では、どのようなことを心がければ眠れる体づくりができるのか?
それは、自律神経のバランスを整えることです。
自律神経には交感神経と副交感神経があって、
交感神経は体を興奮状態にもっていき活発に動かそうという神経で、
副交感神経は体をリラックスさせ休ませようとする神経です。
眠れない人は交感神経が優位の体になってしまっていて、
夜、眠るときになっても副交感神経がうまく作用できていないのです。
この交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいくようにしなければなりません。
副交感神経への切り替えがうまくいくようにして、
よい睡眠をするためのポイントは、
●適度な運動をしよう
※散歩、ストレッチ
●ぬるめのお風呂(38~40℃)にゆったり浸かろう
※就寝1時間前くらいがおすすめです。
※熱すぎるお風呂は目がさえる場合があるので注意しましょう。
●朝、太陽の光を浴びよう
※朝、太陽の光を浴びると体内時計がリセットされ、その15時間後にメラトニンという眠くなるホルモンが分泌されます。
●眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせないようにしよう
※就寝時刻にこだわって早く寝床に入ると、かえって寝つきが悪くなるかもしれません。
眠くなってから寝床に入ることがスムーズに寝つく近道です。
寝床に入る時刻が遅れても、朝は一定時刻に置き、太陽の光を取り入れることで、寝つく時刻は安定してきます。
●眠くならないときは無理に布団に入らず、ラジオやテレビ、本など夜を楽しもう。
※夜を楽しんでいるうちにリラックスして眠くなってくるものです。
布団の中であれこれ考え込まずに、リラックスして楽しみましょう。
●カフェインの摂りすぎに注意しよう
※カフェインは寝つきを妨げたり、夜中に目が覚めるきっかけにもなります。
寝る前3~4時間以内のコーヒー、緑茶、紅茶、ココア、カフェイン含有の栄養ドリンクなどは控えましょう。
●漢方にも自然な眠りをうながすものがありますので、ご相談くださいね。
(有野台薬品 井上満弘)