先日の日曜日は、専門薬局の研修でした。
今回学んだ内容は、
「人生100年時代! 骨を守り抜く」
です。
下のグラフのように、
40代を過ぎたころから急激にカルシウム量は減ってきます。
40歳以上の日本人の骨粗しょう症患者数は約1280万人で、そのうち男性は300万人、女性は約980万人といわれています。
女性に多いのは、骨の形成を促し骨の破壊を抑える働きを持つ女性ホルモンの分泌が、閉経を機に急激に減少して骨量が減少してしまうためです。
閉経前後から骨力が極端に下がってきますので、できれば40代から骨が弱くならないように予防を始めることが理想です。
骨粗しょう症は自覚がないため、50代では転んで骨折して気づく人が多く、その後は姿勢の悪さや身長が低くなるのが、発見のきっかけの大多数です。
60代になると背骨の圧迫骨折が急増します。少しずつ進行するために気づかないことが多く、「いつの間にか骨折」として警鐘が鳴らされています。
背中が丸くなり、身長が低くなる以外に、腰や背中が痛むことも少なくありません。
背骨の圧迫骨折は1つ折れる(つぶれる)と2つ目の骨折が起きる可能性が倍増します。
これを「骨折の連鎖」「ドミノ骨折」と呼びます。
背骨以外でも骨折の連鎖には注意が必要です。
加齢とともに骨を作る力が衰えるのは否めませんが、実は骨も新陳代謝をしています。
正常なら約5か月で生まれ変わり、全身の骨が生まれ変わるのは3年程度です。
いくつになっても骨は丈夫にできます。
では、骨を丈夫にするにはどうすればよいか?
を次回、書いていきます。
(有野台薬品 井上満弘)