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今日は「小雪(しょうせつ)」&冷えを防ぐ養生法

今日は二十四節気のうちの一つ、「小雪(しょうせつ)」です。

 

暦の上では、わずかながら雪が降り始める頃とされ、本格的な冬の到来がすぐそこに感じられる時季です。

 

寒い地方では雪が山の頂を覆い始めます。


神戸は今日は雨となり、12月並みの寒さになるとのことです。

 

そろそろ本格的に寒くなってきます。

 

今年は暖冬だと言われていますが、油断せず体を冷やさないよう注意しましょう。


冷えは万病の元です。

 

西洋医学では冷えに該当する病名もなく治療法もありませんが東洋医学では冷えは病気の原因であると考え重要視します

 

 

私たち現代人は体が冷えてしまう生活を知らず知らずのうちに行っています。

 

冷蔵庫で冷やした水を飲み、冷えたビールを飲み、冬でもアイスを食べます。(私もですが笑)

 

コーヒーは冷やす性質をもっています。ガブガブ飲みすぎていると体を冷やします。

 

冬でも、夏の野菜・果物南方産の野菜・果物を食べます。これらも冷やすものが多いです。

 

砂糖も体を冷やします。私たちは砂糖まみれの食品をよく食べています。

 

そして西洋薬は体を冷やす薬がほとんどです。特に鎮痛剤には解熱作用もあるので常用していると体を冷やすことになります。
 
また、運動不足で筋肉量も少ないので体に熱が生まれません。

 

お風呂も湯船につからずシャワーで済ませる人も多いと思います。シャワーだけでは体は十分に温まりません。

 

さらに、ストレス過剰の現代人は、ストレスにより自律神経が乱れ血行が悪くなり、体は冷えやすくなります。


地球の気候は暖かくなっていますが、人間の体は逆に冷えてしまっています。

 


ですから、体が冷えないように注意して温める工夫をしましょう。

 

☆お風呂は、シャワーで済ませず湯舟につかりましょう

 

☆飲食物も温かいものをとるようにしましょう

 

冷蔵庫から取り出した水は常温くらいになってから飲みましょう。

 

ビールやコーヒーは飲みすぎないようにしましょう。

 

日本酒やワイン、紅茶の方が体が温まるのでおすすめです。

 

どうしてもビールを飲むときは、おつまみや食べるものは温かいものにするなど工夫しましょう。

 

体を温める食べ物は、基本的には、北国でとれる食べ物、冬にとれる食べ物、根菜類などです(すべてそうとは限りませんが)。

 

具体的には、ねぎ、にら、にんにく、しょうが、くるみ、シナモン、山椒などが体を温めてくれる食べ物です。

 

余談ですが、しょうがは加熱や乾燥した方が温める力が強くなります(漢方では、蒸して乾燥したしょうがを乾姜といっていて体の芯から温める作用が強くなります)。

しょうがに含まれる成分にはジンゲロールやショウガオールがあるのですが、生のしょうがにはショウガオールがほとんど含まれていません。

加熱や乾燥することによってジンゲロールの一部がショウガオールに変化します。ショウガオールの方が温める効果が強いのです。

ちなみに、生のしょうがは、体内の熱を手足に運び、体は涼しくなりますので、実は夏の方がおすすめの食品なのです。


☆お腹は絶対に冷やさないようにしましょう

 

お腹は体の中心です。腸が冷えていると全身の活動が低下します。

 

腹巻をするのもおすすめです。

 

☆温灸もおすすめです

 

当店には、煙も出ない、熱すぎない、跡もつかない、手軽にできる温灸がありますので、興味もある方はお申し付けください。


☆漢方薬も体を温めるものがたくさんあります

 

あなたの体質に合わせていろいろありますのでご相談ください。

(有野台薬品 井上満弘)