♪冬がはじまるよ♪
と懐かしい歌を口ずさんでしまいましたが、
今日は立冬です。
この日から立春の前日までが、暦の上での冬です。
日脚も短くなり、冬の気配も感じられるようになって、「冬立つ」ともいいます。
といっても、今日はとても暖かい立冬ですね。
冬といっても、秋たけなわという感じです。
秋の次に冬が来るということは、秋が冬を生むというふうに東洋医学的には考えられています。
冬に病が出た場合は、秋の養生が足りなかったからです。
冬に入ったばかりのこの段階であればまだ間に合いますので、秋の養生をもう一度復習してください。
秋の養生を加えることで快適な冬を過ごせるのです。
冬は老化と関係した季節です。
老化防止には、まずゆっくり休むことです。
疲れをため込まないように昼寝もおすすめです。
10分程度の昼寝でも午後の能率向上につながります。
積極的に滋養強壮の食材を摂り、ゆっくり寝て体力を温存しましょう。
朝はゆっくり起きて、夜は早寝をします。
太陽の動きに合わせるのです。
冬は早寝遅起きが重要なポイントです。
腎水に属す時期のため、夜間の排尿回数が増えたり、残尿感があったりなど尿の問題が起こりがちです。
こういった症状を持つ人はこの時期からの冷え対策が必要です。
寒いと感じてなくても、立冬から、腹巻をしたり、スカーフやレッグウォーマーなど首回りや手首、足首を温めると、
快適な冬を過ごせます。
冷えてきますので、身体を温める食べ物をとりましょう。
薬味では、しょうが、ナツメグ、シナモン、八角、唐辛子など。
果物や木の実では、栗、クルミ、桃、サクランボなど。
魚介などでは、鮭、ウナギ、エビなど。
肉類では、羊肉、牛肉、鶏肉など。
調味料では、酒、しょうゆ、黒糖など。
飲み物は、紅茶など。
冷たいものはとにかく温めて食べましょう。
また、冬は寒さと同時に、乾燥の季節でもあります。
潤いを補う食べ物もとりましょう。
調味料では、はちみつ、オリーブオイルなど。
穀類・豆類では、あわ、豆腐、もち米、はとむぎ、黒豆など。
野菜では、黒きくらげ、白きくらげ、里芋、ゆり根、白菜、山芋など。
果物では、梨、リンゴ、柿など。
魚介や海藻では、カニ、エビ、牡蠣、昆布など。
肉類では、豚肉や卵。
これらの食べ物を積極的にとりながら、
バランスよく食べましょう。
体を温める漢方薬、潤いを補う漢方薬、滋養強壮の漢方薬等もありますので、
気になる方は当店にご相談ください。
冬は、気力体力を温存する時期です。
心も体もゆったりと過ごしましょう
(有野台薬品 井上満弘)