いろいろな健康情報が氾濫していたり、西洋医学にばかり偏っていたり、という現代医療において、「本当の健康」を考えたとき、
私たちの固定観念をやぶる「5つのちがい」があります。
今回は、その「5つのちがい」についてお伝えさせていただきます。
まず1つ目は、「効く」と「治る」の違いです。
「効く」というのは、薬などで一時的に症状を抑えることです。
一方、「治る」というのは、人間が本来持っている自然治癒力や体力が高まり一時的にではなく根本的によくなることです。
「効く」ことも大事ですが、やはり「治る」ほうがいいですね。
病院の治療は、「効く」治療、いわば一時抑えのものが多いのが現状です。
2つ目は、「悪い」と「弱い」は違うということです。
「悪い」というのは、すでに病になってしまった状態をいい、信号でいうと赤信号の状態です。
「弱い」というのは、病気の一歩手前の状態(疲れて弱っている状態)をいい、信号でいうと黄信号(放っておくと赤信号になる危険性がある)の状態です。
この黄信号の状態である人が非常に多いです。
黄信号の段階で、赤信号にならないようにして、青信号になるように予防することがとても大事なのです。
これが東洋医学でよく言われている「未病」です。
未病の段階で防ぐということも漢方は得意とします。
3つ目は、「栄養剤」と「強壮剤」は違うということです。
「栄養剤」とは、ビタミンやミネラル等、生物が成長し生命を保つ為に体外から取り入れる必要成分。
植物界に例えると、水や肥料に相当します。
一方、「強壮剤」は、生物を構成している細胞本体に働き、それに活力を持たせるもの。
肉体・神経を通じ生命維持機能を強化するもの。
植物界に例えると水や肥料の吸収を高める(しっかりと根をはらせる)ものです。
どちらも大事なものですが、「栄養剤」だけ摂っても根っこが張っていないと吸収されないので、まずは「強壮剤」で根っこを張らせておくことが大事なのです。
4つ目は、「病気」と「病器」の違いです。
「病気」とは、機能的疾患と言い、神経の不調からくる病、まさに「病は気から」です。
例えば、冷えや肩こり、頭痛、不眠、更年期障害、神経症などがあたります。
一方、「病器」とは、器質的疾患と言い、五臓六腑の病です。
例えば、ガン、心臓病、肝臓病、腎臓病などです。
5つ目は、「上薬」「中薬」「下薬」の違いです。
漢方の有名な古書「神農本草経」では薬物を上、中、下の3種類に分類しています。
まず、「上薬」とは副作用がなく自然治癒力を高め命を養うもの。いわゆる天然薬・食薬のことです。
「中薬」とはわりあい副作用が少ないもの。漢方薬などを指します。
そして「下薬」とは対症療法の薬であり副作用が多く、続けて飲むのはよくないもの。いわゆる化学薬品のことです。
現在はこの下薬が薬の主流になってしまっています。
病院で処方される薬は大半が下薬にあてはまります。
5つの違いを正しく理解して、「本当の健康」をめざしましょう!
「本当の健康」をめざしたい方、有野台薬品にご相談くださいね。
(有野台薬品 井上満弘)