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中国へ漢方研修に行ってきました

 

 

11月3日〜5日に漢方の研修で中国に行ってきました。

今回、研修に行かせていただいたのは上海中医薬大学です。
まず驚いたのは、めちゃくちゃ広い!! ということです。
中医薬大学というと、かなり小規模なイメージを勝手に持っていたのですが、そのイメージの何十倍もの規模でした。
建物もバカでかい!という感じでした。
1日目は、上海中医薬大学の国際教育学院にて開講式を行いました。
その後は大学に併設されてある上海中医薬博物館に行き見学させていただきました。
この博物館は中国で一番大きな中医薬博物館だそうです。
中医学の歴史や文化をを学ぶことができ、生薬もとても綺麗に展示されていて、オシャレなカフェのようでもありました。

最先端の設備もあったり、素晴らしい博物館でした。

 

 

中国での漢方研修2日目。

午前中は、上海中医薬大学付属曙光病院にて、臨床研修でした。
これまた、中医薬の病院というと小規模なイメージを勝手にもっていたのですが、
病院も驚くべき大きさでした。
そして、病院の中は患者さんの数も多く、人人人・・・!!
さらに...
中医(日本でいう漢方)の病院なのに、科がものすごく細分化されていて、右の写真のように、こんなにも科がたくさんあるんです!
肝臓の科だけでも、肝病科、肝硬科、脂肪肝科に分かれていました。
ちなみに、この上海中医薬大学付属曙光病院は肝臓病と婦人科の治療がとても有名なのだそうです。

そして、

 

上海中医薬大学付属曙光病院の内科と婦人科の診察室に入らせていただき、臨床研修を行いました。

 

 

私たち日本人研修生6名が診察室内に入り、患者さんのすぐ側にズラーッと座って見ているというのは、日本では考えられない光景なのですが、中国では普通のことのようです。
ただし、やはり患者の医師への信頼があるからこそ、患者も理解を示しているのだそうです。

 

中国人は皆んな自分でカルテを保管しているそうで、まずは持参してきたカルテを医師に見せて診察が始まります。

 

医師がカルテを管理して医師に何もかも任せっきりの日本とは大違いですね。
そして、望診、聞診、問診、切診をして、証を立て、処方を決めます。
実際に患者の舌を見せていただき解説していただいたり、この方はどういう証でどういう処方を出したかも解説していただき、とても勉強になりました。
処方した漢方薬は、患者自身で煎じるのか、パックにしたものを後で宅配するのか、も患者の希望を聞いて決めていました。
あっという間の午前中でしたが、実際の診療を見せてもらうことができ非常に勉強になりました。

 

中国での漢方研修2日目午後は、

上海中医薬大学の学生食堂で昼食を食べ、
その後は教室で講義を受けました。
講義をしていただいたのは、午前中に婦人科で診察されていた先生です。
この先生は、中国の婦人科領域では超有名な先生なのだそうです。
月経不順を調整する治療について講義いただきました。
なるほど!と勉強になること満載でした。
通訳の先生も日本語がお上手でとてもわかりやすかったですが、通訳つきの授業ですので3時間ほどの長時間の授業となりました。
これで研修も終わりです。
夜は美味しい中華料理を食べて、美味しい紹興酒を飲んで、外灘へ夜景を観に行ってきました。
一晩なんと6000万円もの電気代がかかっている夜景なんだそうです。
人がいっぱいでしたが、とても綺麗でした。
(有野台薬品 井上満弘)