風邪を引いた時や花粉症の時期など、鼻がつまってぐっすり眠れない経験をしたことは、誰にでもあると思います。
息がしづらくて苦しい。
鼻の代わりに口で呼吸をするため、ポカンと開けた口の中がカラカラに渇いてのどがいがらっぽい。
呼吸の苦しさと口の中の渇きで、熟睡できない。
2005年のアメリカでの調査によると、
1年を通して慢性鼻炎がある「通年生アレルギー性鼻炎」の患者の70%が、睡眠障害を感じていることが明らかになっています。
また、花粉症など季節性アレルギー性疾患の患者の51%が睡眠障害を感じていることも明らかになっています。
次に、子供のアレルギー性鼻炎では、40%に睡眠不足あるいはその関連症状が見られるとのこと。
さらに、非アレルギー性鼻炎患者の83%が睡眠障害を訴えていること。
つまりは、大人にしろ子供にしろ、アレルギー性鼻炎にしろ非アレルギー性鼻炎にしろ、多くの慢性鼻炎の方が睡眠に関する悩みを抱えているということです。
こんな実験も行われています。
正常な人の鼻を人為的に閉鎖すると、どうなるか。
つまり、わざと鼻づまりを起こした状態にするわけです。
すると、すべての対象に睡眠障害が起こりました。
また、病院の鼻炎の治療ではステロイド点鼻薬を使うことがありますが、
それを用いた患者さんと、偽物の薬を用いた患者さんを比較すると、
ステロイド点鼻薬を使った患者さんの睡眠障害が改善され、日中の眠気も減少しました。
ステロイドによる治療がいいかどうかは別として、
鼻炎が改善されれば、睡眠も良くなるということが明らかになっているのです。
(※私は、ステロイドを長期的に使う治療はお勧めしません)
当店では、慢性鼻炎、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、後鼻漏の症状でお悩みの方の漢方健康相談を承っております。
鼻のお悩み、お気軽にご相談ください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)