大型の台風が近づいてきていますね。
お盆休み中という方も多いと思いますが、
くれぐれもお気をつけ下さいね。
さて、台風が近づいてくると、
ぜん息がひどくなるとか、
体の痛みがひどくなるとか、
体が重だるくなるとか、
めまいが起こるとか、
体調が悪くなるという人が結構多いですね。
台風のときは、低気圧になります。
低気圧の状態になると、自律神経のうち副交感神経のはたらきが強くなります。
副交感神経はリラックスした状態の時に働く神経です。
雨の日は、どちらかというとダラッとしてした感じになってしまいますよね。
血圧も下がり、心臓の拍動数も下がります。
副交感神経が働くと、気管支は収縮するので、ぜん息は起こりやすくなるというわけなのです。
自律神経的に考えると、副交感神経のはたらきが強くなるからという事になるのですが、
もっと簡単に考えれば、
気圧が高ければ体の表面にかかる圧力が高くなり、
気圧が低くなれば体の表面にかかる圧力が低くなるので、
体は膨張し、少しむくんだ状態になるわけなのです。
体がむくむと、
気管支でむくみが起これば、気管支がせまくなりぜん息が起こりやすくなりますし、
むくみが血管や細胞を圧迫すれば、血流が悪くなり痛みが出やすくなりますし、
むくみで重だるくなりやすいし、めまいも起こりやすいということになるのです。
当店は、
鼻のお悩み(後鼻漏、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など)でご相談に来られる方が多いのですが、
天気が悪くなると鼻炎がひどくなるという方、とても多いですね。
鼻水や鼻づまりも副交感神経のはたらきが強くなるとひどくなるのですが、
鼻がむくむと、鼻がつまりやすくなるわけですし、むくみから水がしみ出すと鼻水がたくさん出るということなのです。
ということで、
台風が近づいてくると体調が悪くなるのは、低気圧によって体がむくんでしまうからなのです。
では、低気圧に影響されないようにするためにはどうすればよいのでしょうか?
それは、体の中に余分な水分を溜めておかないことです。
体の中に余分な水分が溜まっているから、
台風が来て、南からやってくる湿気の多い空気にさらされ、雨も降ると、
体の中の余分な水分があふれてしまい、むくみが起きてしまうということなのです。
とにかく普段から冷たいものを控えて、不必要に水分をとらないことが大事です。
そして、適度に運動をしたり、お風呂で体を温めて、汗をかいて余分な水分を出すということです。
あと、むくみ解消の食べ物としておすすめなのが、
小豆(あずき)です。
利尿作用があり、体内にたまった余分な水分を排出してくれます。
小豆といえば、あんことして食べることが多いと思いますが、小豆汁、小豆粥、かぼちゃと小豆のいとこ煮など、
ぜひ小豆をいろいろとご活用ください。
漢方でも、体内の余分な水分を排出したり、溜めないようにすることができますので、
ぜひご相談ください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)