昨日も書きましたが、
薬を飲み過ぎると、腎臓の機能が低下してしまいます。
そして、腎臓だけではなく、さまざまな臓器に負担や悪影響を与えます。
直接口から入れるため、胃や腸のダメージもありますが、もっとも影響が大きいのが腎臓と肝臓です。
ほとんどの薬は体内に取り込まれたあと、肝臓と腎臓で代謝、排泄されるからです。
肝臓では薬を活性化します。
また、体内で使われた後、薬を処理しやすいように分解したり、ほかの物質に変換したりするのも肝臓の役割です。
その後、薬の成分は胆汁から便へ排泄されるか、血中に入り、腎臓を通って尿から排泄されます。
薬は体にとっては異物のため、使い終わると手間をかけて排出しなければなりません。
そのため、肝臓と腎臓に大きな負担をかけるのです。
実は、「腎臓を治す薬」というのはありません。
逆に、薬を使うほど、前記のような理由で、腎臓を酷使します。
普通、現代医学で治療といえば、「薬を使うこと」ですが、
腎臓の場合は逆です。
「不要な薬や、腎障害が起こりやすい薬をやめること」が、治療の第一歩なのです。
漢方の場合は、「補腎薬」といって「腎を守る薬」ならあります。
気になる方は、お気軽にご相談ください(^^)
(有野台薬品 井上満弘)